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一人ひとりの命
2012/05/18
ノンフィクション作家の柳田邦男さんが「私にとっての3.11」(NHKこころの時代2012年3月17日)と題して話をされていたのを聞き、一人ひとりの命、人の命の尊さについて考えさせられました。

その中で、柳田さんは次のように話されました。「東北大震災で亡くなられた人が2万人近くいますが、被害の規模は数字ではありません。一人ひとりが、一つひとつの家族が犠牲になり、それが2万件起きたと考えるべきです。そうすると実像がみえてきます。一人ひとりには、それぞれ壮絶な物語があります」

私たちは災害や事故を見るとき、それを一つのものとして捉え、その被害の大きさを、亡くなられた人や負傷された方の数字で判断しがちです。そういう見方をすれば、一人ひとりの命というものは、一つの災害としてひとくくりにされてしまい、人の命は小さくなります。

逆に、人の命からの視点で災害を見ると、災害により一人ひとりが犠牲になり、それが重なって数多くの人が亡くなった、あるいは負傷したのだと言えます。一人ひとりには、それぞれの生活や家族、人生があります。人の命の尊さを忘れてはいけないのです。

「傍(かたわら)」という短編映画で、震災で亡くなられた人の名前を読み上げていました。女性のアナウンサーが涙声で読み上げる名前と年齢、住所を聞いていると、その人の物語が浮かんできます。名前は、その人の人生を物語っているといわれますが、まさにその通りです。

柳田さんの話を聞いていると、「西部戦線異常なし」という話しを思い出しました。それは、第1次世界大戦下の西部戦線で、ドイツ軍の若い一兵士が野の花をつもうとして塹壕から顔を出したとき、敵の弾が当たり命を落とします。ところが、その日のドイツ軍司令部の報告には「本日は西部戦線異状なし」と書かれていました。
災害と戦争、内容は違いますが、命の尊さについては変わらないと思います。

子どもにやさしい教育
2012/05/11
「地球でイチバン子どもにやさしい教育」(NHKテレビ「地球イチバン」2012年3月8日)は、教育の原点を垣間見た思いがし、教育とは何かを考えさせられました。

そのやさしい教育を行ない、子どもの幸せが世界一の国はオランダです。オランダでは、学校が楽しいという子どもが9割もいて、勉強によるストレスはほとんど感じないといいます。そして、子どもが家族と過ごす時間も多いのです。

やさしい教育とは「オーダーメイド教育」。子どもの能力に合わせて、子どもの好きな能力を伸ばしていくという教育です。日本のように、先生がすべての子どもに対して一方的に教える一斉授業ではなく、教室の中でいろいろな科目に分かれた個別授業を行います。学校も授業も、子どもが選択できるのです。

そうして、自主性を尊重し、自主性を伸ばすことに力を注ぎ、やったことに対して責任を持たせます。小学生でもう一度初めから勉強したい場合、留年を選ぶこともできます。

勉強は学校で行なうもの。そのため塾はありません。スポーツや音楽を学びたい場合は、地域のスポーツ教室や音楽教室で学びます。そうした教育をしているオランダの子どもの学力は、世界でトップクラスなのです。

一人ひとりの育つ力、個性を伸ばしていく教育のポイントは次のとおりです。(1)学校も授業内容も、子どもが好きなものを選ぶ(2)親も子どもにトコトンつきあう(3) 子どもに、将来なりたい仕事を考えさせる。

最近、感動したことば
2012/04/27
最近、感動したことばを紹介します。
「人は死を背負って生きている」柏木哲夫 金城学院大学長
人は、生の延長線上に死があるのではなく、死を背負って生きています。1枚の紙でいえば、紙の裏側には死が裏打ちされている、ということです。年に一度ぐらい、死について考えるのも必要ではないでしょうか。

「顧客の心をつかむ」久繁哲之介 地域再生プランナ
見返りを求めない心遣いに触れたとき、人は心をつかまれます。人の心を思う配慮が必要です。

「試練、逆境」斉藤 聖光学院高校野球部監督
自分の身の回りにおこる不都合なことや逆境、試練は、その人に何かを気づかせようとして、必然的におこります。人間的成長を促すために、神様が用意してくださったその試練に、しっかり心を開いて向き合えば、どんな不条理なことがおこっても、踏みとどまって前向きにものごとを捉えるようになります。

「こころのバケツ」岩松正夫 藤原事務所
こころのバケツは、余裕がなくなると不安や悩みがあふれ出します。その時は、あふれ出る気持を受け止め、話しをきちんと聞いてあげることが大切です。バケツの水位が下がってきて、すき間ができてくると、人のアドバイスが受け入れられます。

「三つのつながり」鎌田實 諏訪中央病院名誉院長
「人と人とのつながり」「人と自然とのつながり」「体と心のつながり」という三つのつながりによって、命は守られています。「誰かのために」「何かのために」という気持を持っていると、健康で長生きできます。

アリ社会
2012/04/20
「アリは働き者だ」というイメージを子どもの頃から抱いていましたが、そうではないんだ、という話しは目からウロコでした。先日、NHKラジオで、北海道大学大学院准教授の長谷川英祐さんの話を聞いたことによります。

長谷川さんは動物生態学で多岐にわたる研究をされており、「働かないアリに意義がある」の著者でもあります。アリ社会について、次の3つのことを言われました。(1)働かないアリが70%いる(2)アリ社会には上司や司令塔はいない(3)若いときは内勤、老いたら外勤。

人にはきれい好きな人がいて、いつも掃除をしているように、アリには「働くアリ」と「働かないアリ」がいます。働かないアリは、予想される危機を回避するために存在しており、働くアリが疲れて休むときには、働いていないアリが代わりに働くことで、コロニー(巣)が存続しているのです。コロニーには、100万匹のものもあるといいます。

次に、アリの能力には差がなく、同じ能力を兼備えています。寿命は、働きアリが1〜2年、女王アリが10〜25年。女王アリは数万個の卵を産み、オスは子孫を残すために生きているのです。

さらに子孫を残していくため、若いときは巣の中で卵や幼虫の世話などをし、年老いたら巣の外に出て危険な仕事をします。これから長く生きられる若いアリを、危険にあわせないでおこうという配慮があるのです。

何も目新しいものがないと思っていたアリ社会にも、いろいろとおもしろいことがあるのですね。

長生きのために筋肉と記憶力を鍛えましょう
2012/04/13
「長生きのために筋肉と記憶力を鍛えましょう」という題で、医学博士の石原結實(ゆうみ)さんと上智大学名誉教授の渡部昇一さんが対談されている本(PHPほんとうの時代2010年7月号)を、以前、読みました。

長生きのためのポイントは、次の三つです。
(1)歌う、働く、みんなと楽しく食事する
(2)下半身の筋肉を鍛える
(3)記憶力を鍛える

(1)の「歌う、働く、みんなと楽しく食事する」は、次のようなことです。コーカサス地方の長寿の秘訣を、90歳以上のおじいさんに聞くと、合唱団で毎日歌い、適度な仕事を朝から晩までして、知人友人を囲んで宴食をしているそうです。歌うことは深呼吸と同じであり、リラックスできて体温も上がります。また、歌詞を覚えるとボケ予防にもなります。

(2)の「下半身の筋肉を鍛えましょう」ということは、よく歩き、足腰を強くしましょうということですが、次のようにいわれていました。
足が痛いとか、膝や腰が痛いというのは、筋力が低下して、今まで筋肉で支えていた体重が直接、膝や腰に負担としてかかるからなのです。筋肉は、体を支えたり動かしたりするだけではなく、筋肉を動かすことで、体温が上がり免疫力が増えます。

さらに、筋肉の中を走っている血管が収縮、拡張して心臓の働きを助けるため、血圧も低くなります。お尻が下がる、大腿部が細くなる、腹筋が弱くなるといった下半身の筋力低下は、老化(腎虚)です。
生命力である腎を強くするには、足腰を強くする、よく歩くことが必要です。筋肉の75%は下半身にありますから、下半身の筋肉を鍛えることが大切です。

(3)の「記憶力を鍛える」は、何でもいいから暗記しましょう。記憶力は、知力の基本だと思います。
健康で長生きするために、筋肉と記憶力を鍛えましょう。

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