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萩(その2) 萩城下町界隈を歩きましょう


  萩市内をお金をかけないで観光するには、レンタサイクルを利用するか
  または萩の町を30分毎に循環している運賃100円の萩循環バスを利用
  するかです。
  自転車に乗ることができる人は、JR東萩駅、萩駅や萩城跡などで
  レンタサイクルを借りると便利です。
  レンタサイクルは、光や風、空気などを肌で感じながら
  のんびりと走ることができ、名所旧跡をゆっくりと見学することができます。
  目的地についたら、あとは歩き。
  歩くことで、その場の雰囲気や歴史の深さ、伝統の重みなどを
  感じることができます。
   

       萩市内    
                  萩市内


萩城跡(国指定史跡)

   
慶長五年、関が原の戦いに敗れた毛利輝元は
中国8か国の領地から周防、長門の2か国、36万石の領主に移封され
萩の指月山麓に築城し、第13代藩主敬親までの260年間、政治を行なった。
明治7年、五層の天守閣と居館が解体され、
後に残った石垣と堀とが、当時の面影を醸し出している。

歩き疲れたので、「自在庵(花の江茶亭)」で一休み。
この茶亭は、毛利氏の別邸にあった茶室を移築したものだ。
茶室に座りお茶を頂くと、一瞬、殿様になった感じがした。
茶室の床の間には、毛利元道氏揮毫の「百万一心」の掛け軸が
掛かっている。
掛け軸をよく見てもらえばわかりますが、
「百万一心」は、「一日一力一心」とも読めます。

萩城跡から出ると、白と黒色の重厚な「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」が
目に飛び込んできた。
       
       萩城跡       百万一心  
          萩城跡の灯篭             茶室の掛け軸

   
百万一心(ひゃくまんいっしん)
   
「百万一心」の意味と由来については、
『百万一心とは「一日一力一心」とも読め、「国人が皆で力を合わせれば、
何事も成し得る」という意味である。しかし本当に毛利元就が言った言葉か
どうかは定かではない。』とウィキペディアにある。

また、中国新聞(1997.1.18)では
『難航する郡山築城の際、巡礼の少女を人柱にしようとした時、
毛利元就が「何百の人柱をたてても、協同なくして城は守れない」と
少女を助ける代わりに「百万一心」と書いた石碑を本丸の石垣に埋めた
という言い伝えだ。
この話には、信ぴょう性を高める後日談が生まれる。
毛利氏は元就の孫の輝元の時代に広島へ移り、さらに萩に移封され、
郡山城は壊された。江戸末期になって長州藩士が郡山城跡を訪れた際、
元就が埋めさせたとされる「百万一心」碑を見つけ、文字を写しとって
豊栄神社(山口市)に奉納した、という。  
写しとったとされる字と理由書きを添えた額は、現在も、同神社に奉納
(明治十五年十二月)されている。しかし、埋められたとされる碑は
今もってだれの目にも触れていないし、確かめる史料もない。
「百万一心」は「三矢の訓(おしえ)」とともに、協同一致で共通する』
とあります。

    
萩城下町(国指定史跡)

碁盤目状の町筋である江戸屋横丁、伊勢屋横丁、菊屋横丁には、
中、下級武家屋敷や町屋が残っている。
高杉晋作旧宅、木戸考允旧宅、藩医の青木周弼(しゅうすけ)旧宅
豪商の菊屋家住宅などがあり、150年前の江戸時代に戻った感じだ。

町並みは静かで落ち着きがあり、簡素な中にも情緒が漂い、
文化の香りに満ちている。
木造一階建ての瓦屋根づくりの屋敷に、土塀の白い漆喰、
格子状の木の塀、石垣の模様と、簡素な美しさがある。
屋敷の庭木が、土塀の上から顔を出し、建物、土塀、植木が
バランスよく調和して、美しい街並みを醸成している。


     萩城下町     萩城下町
          萩城下町                   城下町旧宅

    
萩堀内(はぎほりうち)

   
堀内は旧萩城三の丸地域のことで、東西約990m(9丁余)、
南北約660m(6丁余)あり、重要伝統的建造物群保存地区となっている。
藩政時代、藩の諸役所や毛利一門、永代家老、寄組といった
重臣たちの屋敷が建ち並んでいたところだ。
現在、口羽家住宅を含めて五つの屋敷が当時の面影を残しており、
歩くと江戸時代に立ち戻った感がする。   
しかし、一部の土地は空き地となって雑草が茂り、
土塀が壊れているものもあり、かつての栄華がしのばれる。

   
口羽家(くちばけ)住宅(国指定重要文化財)
 
   
口羽家は、藩の寄組士(よりぐみし)として、
萩城三の丸(堀内)に住んでいた口羽氏の邸宅だ。
萩城下に残る武家屋敷としては最も古く、
表門(おもてもん)と主屋(おもや)が今も現存しており、
当時の武家屋敷の面影を見ることができる。

表門は、入母屋造り本瓦葺の萩で最も雄大な長屋門で、
門番所、中間(ちゅうげん)部屋、厩(うまや)が併設されている。
門の表側は白壁で、腰下はなまこ壁になっており、清楚で美しい。

主屋は、玄関を入ると、「玄関の間」(2畳)、「控えの間」(3畳)が続き、
その奥に広い「台所」(10畳程)、さらに、居間(4畳)、二の間(6畳)と
「奥座敷」(6畳)、「座敷」(8畳)がある。
「奥座敷」と「座敷」の間には、「武者隠し(むしゃかくし)」とも言われている
「相の間」(2畳)があり、襖によって仕切られている。
殿の一大事に備えて、武士が待機していたのだろう。

座敷から濡れ縁の先には庭が広がっている。
座敷に座って庭をながめていると、心が落ち着いてくる。
庭に出ると、橋本川や対岸の景色がながめられ、気持ちがよい。
  
 
     口羽家  
        部屋から眺めた口羽家庭園

   
鍵曲(かいまがり)
 
   
口羽家住宅の近くに鍵曲がある。
鍵曲は、左右を高い土塀で囲み、道を鍵のように曲げて迷路にしたもので
戦にそなえて敵を欺くためにつくったものといわれている。
現在も道路は未舗装のままである。

この道にたたずんでいると、武士が横の路地からひょっいと
出てきそうな錯覚を覚えるし、道の彼方では、刀を差して歩いている
武士の姿が思い浮かび、しばしの間、感慨に耽った。


      
             武家屋敷のある道




   参考文献 
     萩市および観光協会資料パンフレット
    「萩観光協会資料」


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